【エッセイ】撮影日記ー鬼が来た!とヘブン・アンド・アース
映画の撮影現場の裏話的日記を、
2冊続けて読んだ。
香川照之の「中国魅録ー鬼が来た!撮影日記」と
中居、あ、もとい中井貴一の「日記ーヘブン・アンド・アース中国滞在録」だ。
どっちもおもしろかった。
とっても、生の感情が出ていて、
あ、役者さんも同じ人間なんだなぁって思ったし、
中国のすごさ(プラスの意味でもマイナスの意味でも)が
桁違いであることも、ビシビシと伝わってきたよ。
二人の話を総合すると、
もう、とんでもなく段取りが悪いらしいのよ。
だって、その日に撮影があるかどうかが、
その日になってみないと分からないし、
どこを撮るかも、知らされないんだって。
だから、中井貴一なんか、
3ヶ月滞在して、撮影があったのは40日だけだったらしい。
だってね、ホテルから(ホテルって呼んで良いシロモノかどうかはしらんが)、
道のないような荒野を2時間走って、ロケ現場に着いて、
何時間も放って置かれたまま、夜になってから助監督が、
「今日は撮影ありません」って言いに来たりするんだって。
その「通勤4時間」っていうのは、なんなんだ?って、
中井貴一は、がっくしするのよ。
映画撮りに来たのにって。
もう、「鬼が来た!」も姜文が朝起きた時間で、
その日の撮影開始時間が決まるってことで、
ただ、ただ、何が起こっているか知らされないまま、
待たされるっていうのが、一番のストレスだったらしい。
なんか、ヘブン・アンド・アースは、最初の台本では、
もっと、たくさんシーンがあって、
中井ちゃん演じる来栖の苦悩とかが描かれていたんだって。
それがあると、もっと物語に厚みが出たのにね。
結局、香川照之は、もうなるようになれと、
自意識を捨てることで、実は監督が望んでいた
極限状況の人間の顔つきになっていく。
プロの俳優として、最後まで自分の仕事に対する姿勢を貫こうとする
折り目正しい中井貴一は、
やっぱり、折り目正しい来栖になる。
その辺りの違いがおもしろかったりするね。
でもさ、実はこの2冊の影の主役は、姜文!
ヘブン・アンド・アースの撮影が、遅れに遅れていることを、
「尋常じゃない」とか、きいっちゃんに吹き込んだらしいが、
おいおい、「鬼が来た!」だって、相当遅れただろっ!
それも、自分の寝坊が原因で!
さすが、香川くんが「天皇」とよび、きいっちゃんが「皇帝」と呼ぶ人物である。
で、「ヘブン・アンド・アース」の製作発表の時、
300人の押し合いへし合いの報道陣を仕切ったのは、
コロンビアのプロデューサーでもなく、
監督の何平でもなく、
役者の姜文だったそうだ。
もう、大好きよ、こういう仕切れる男!わはは。
顔は全然趣味じゃないのに、どーしてあの男は、
あんなにチャーミングなんだろ?
中国では、まだチームで働くという意識がなく、
盗作を恐れて、完成図は監督の頭の中だけにあり、
スタッフは、ただ言われたことだけをやればいいという
そんな程度の意識で、
その中で、一緒に物づくりをしていくのは
並大抵のことではない。
だいたい、自分が思い入れがあって、生活したことのある国ならともかく、
いきなり、知らない国で、仕事をするのだから、
それがどんな職業でも、どんな国であっても、
ストレス大爆発になろうっていうもんだ。
私だって、フランス人と仕事すると、
すっごいイライラするもん。
でもさ、なんか、自分がちやほやされる範囲だけで、
人気商売をやっていこうっていうんじゃなく、
単身、相手陣地に乗り込んだ、
心意気は、大いに買うぜよ。
二人ともが、同世代ってことに、
なんかちょっと嬉しくなったりする。
へへへ、人生、まだまだ、大いなる冒険が出来るもんだね~。
2冊続けて読んだ。
香川照之の「中国魅録ー鬼が来た!撮影日記」と
中居、あ、もとい中井貴一の「日記ーヘブン・アンド・アース中国滞在録」だ。
どっちもおもしろかった。
とっても、生の感情が出ていて、
あ、役者さんも同じ人間なんだなぁって思ったし、
中国のすごさ(プラスの意味でもマイナスの意味でも)が
桁違いであることも、ビシビシと伝わってきたよ。
二人の話を総合すると、
もう、とんでもなく段取りが悪いらしいのよ。
だって、その日に撮影があるかどうかが、
その日になってみないと分からないし、
どこを撮るかも、知らされないんだって。
だから、中井貴一なんか、
3ヶ月滞在して、撮影があったのは40日だけだったらしい。
だってね、ホテルから(ホテルって呼んで良いシロモノかどうかはしらんが)、
道のないような荒野を2時間走って、ロケ現場に着いて、
何時間も放って置かれたまま、夜になってから助監督が、
「今日は撮影ありません」って言いに来たりするんだって。
その「通勤4時間」っていうのは、なんなんだ?って、
中井貴一は、がっくしするのよ。
映画撮りに来たのにって。
もう、「鬼が来た!」も姜文が朝起きた時間で、
その日の撮影開始時間が決まるってことで、
ただ、ただ、何が起こっているか知らされないまま、
待たされるっていうのが、一番のストレスだったらしい。
なんか、ヘブン・アンド・アースは、最初の台本では、
もっと、たくさんシーンがあって、
中井ちゃん演じる来栖の苦悩とかが描かれていたんだって。
それがあると、もっと物語に厚みが出たのにね。
結局、香川照之は、もうなるようになれと、
自意識を捨てることで、実は監督が望んでいた
極限状況の人間の顔つきになっていく。
プロの俳優として、最後まで自分の仕事に対する姿勢を貫こうとする
折り目正しい中井貴一は、
やっぱり、折り目正しい来栖になる。
その辺りの違いがおもしろかったりするね。
でもさ、実はこの2冊の影の主役は、姜文!
ヘブン・アンド・アースの撮影が、遅れに遅れていることを、
「尋常じゃない」とか、きいっちゃんに吹き込んだらしいが、
おいおい、「鬼が来た!」だって、相当遅れただろっ!
それも、自分の寝坊が原因で!
さすが、香川くんが「天皇」とよび、きいっちゃんが「皇帝」と呼ぶ人物である。
で、「ヘブン・アンド・アース」の製作発表の時、
300人の押し合いへし合いの報道陣を仕切ったのは、
コロンビアのプロデューサーでもなく、
監督の何平でもなく、
役者の姜文だったそうだ。
もう、大好きよ、こういう仕切れる男!わはは。
顔は全然趣味じゃないのに、どーしてあの男は、
あんなにチャーミングなんだろ?
中国では、まだチームで働くという意識がなく、
盗作を恐れて、完成図は監督の頭の中だけにあり、
スタッフは、ただ言われたことだけをやればいいという
そんな程度の意識で、
その中で、一緒に物づくりをしていくのは
並大抵のことではない。
だいたい、自分が思い入れがあって、生活したことのある国ならともかく、
いきなり、知らない国で、仕事をするのだから、
それがどんな職業でも、どんな国であっても、
ストレス大爆発になろうっていうもんだ。
私だって、フランス人と仕事すると、
すっごいイライラするもん。
でもさ、なんか、自分がちやほやされる範囲だけで、
人気商売をやっていこうっていうんじゃなく、
単身、相手陣地に乗り込んだ、
心意気は、大いに買うぜよ。
二人ともが、同世代ってことに、
なんかちょっと嬉しくなったりする。
へへへ、人生、まだまだ、大いなる冒険が出来るもんだね~。
この記事へのコメント